So-net無料ブログ作成
ドラマ ブログトップ

半分、青い。面白い〜! [ドラマ]

pinktelephone_meinagano_180519.jpg

朝ドラ《半分、青い。》面白い〜!
ここのところ、私にとってはずっと不作続きで辟易して、ほとんど観ていなかった朝ドラ。久しぶりに楽しみな毎日なのだ。といっても最近になってこれはイイ、と見始めたのですが。

そもそも、楡野家、萩尾家というネーミングに笑ってしまう。なんといっても萩尾家です。鈴愛 [すずめ] という名前は、つい《カルテット》の世吹すずめを連想してしまうけど、それとはぜんぜん関係ないです。ひばり君の大空すずめを連想してしまった人、あなたは古過ぎる! でも、そもそも秋風羽織というキャラ設定が古過ぎるので、センス的にはつり合っているのかもしれないけど。

その秋風先生の作品とされているのがくらもちふさこ。こういう楽屋オチ風なのが楽しいです。
でも楡野っていう姓は、一見、大島弓子ふうなのだけれど、実際にはそうでもないっぽい。大島弓子のネーミングはもっとずっと破壊的です。御茶屋峠とか。楡野は北川的にオシャレですね。
秋風羽織のモデルはロン毛でサングラスということからみうらじゅんという短絡的発想もありますが、それは冗談として、マンガ家ではなくて、岩井俊二だとする説がかなり有力です。岩井俊二の映画に《四月物語》(1998) という作品があって、このヒロインが楡野卯月 (松たか子) です。松たか子の主演第1作です。
このへんが北川悦吏子の発想のもとになっているのかもしれない。やはり上京物語でもあるし、強引に意味づければ、「四月物語」 ってタイトルは大島弓子の 「四月怪談」 と 「いちご物語」 の合体でもあります (だからどうした?)。マンガ家ということでいえば『さようなら女達』っていうふうにも思えるけど、あれはさらっとしていながらかなり悲劇的だし。

サングラスということだけでいえば魔夜峰央ですが、それだと藤堂誠のキャラのBL的なテイストも合うけれど、でもちょっと違う。これからマライヒみたいな男の子が出てくればまた異なった可能性がでてきますが、ああいういまどきなゲイ風なのはやはりいまどきなのであって、結論としてはそうした複数のイメージの合体のように感じます。

北川悦吏子にとってはこうした時代って描きやすいのかもしれない。一番インパクトがあったのはピンクの電話という小道具で (本来ならもちろん 「ピンク電話」 というのですが、わざわざ 「の」 を入れてみました。まぁそんなことはどうでもいいとして)、ピンク電話と普通の公衆電話の違いとか、もっとさかのぼると、昔は電話の呼び出しとかあったんだよね〜、今から考えたらありえない、と思ったりします。

ここのところ、鈴愛のカケアミの話題がずっと続いていたので、つまりトーンを使わないで、あくまで手書きというこだわりが見られて、それは現代でも尾田栄一郎などがそうですが、その美しさはアナログへの郷愁であるとともに、手作業の衰退というか、器用さの衰退をも意味しています。
アナログレコード全盛の頃、秋葉原の某有名電気店では、購入する際に検盤というのがあって、店員がジャケットからディスクをさっと取り出して盤面を点検させてくれたものですが、今、そのような器用さを店員に求めることは不可能のような気がします。おそらく指紋をベッタリつけてしまうでしょう。日本人の器用さはことごとく失われつつあります (それでいてSACDのパンフレットの収納はあり得ないやり方ですが)。
この前のコメント欄に書いたのですが、楽譜には従来のアナログな書き方とコンピュータによるデジタルな方法とがあって、デジタルはいまだにデジタルくささがありますが、次第にその方向にシフトしています。私はデジタルのにおいが嫌いなので、古い楽譜のほうが好きです。改版するとデジタルになったりするので、それがいやなら今のうちに買っておかないと、と思うのです。それと、このカケアミのエピソードはシンクロしている部分があります。

ただ、鈴愛はサロペットを着ていたりするんだけれど、やはりそれは今の服であって、ディスコのシーンでも鈴愛の光沢素材のボディコンは洗練され過ぎていました。それは桐谷美玲のディスコ風景のCMと同じで、当時に較べると素材自体の品質が良くなってしまっているので、どうしても当時のダサさは出ない。これは仕方のないことなのでしょう。

そうそう、松たか子といえば《ラブジェネレーション》(1997) というドラマがあって、これは前作の《ロングバケーション》(1996) と同様、木村拓哉主演でヒロインだけを変えたいわゆる二番煎じものです。この中で、まだ若い松たか子がグレてギャルっぽい恰好をする場面があって、それを見ていて思いだしたのが萩尾の《この娘うります!》で、ドミが赤いドレスを着てファッションに目ざめる場面で、ドミの父親はオートクチュールのデザイナーなので、その服を 「安物のテトロン」 と非難する。テトロンっていうのがいかにも時代性を帯びていますが、テトロンはシトロンとの語呂合わせなのかもしれません (ドミのフルネームは、ドミニク・シトロンです)。
もっとも《ロングバケーション》はずっとDVDなどのメディアが出ていなくて、最近になってやっと発売されたらしいです。《この娘うります!》も今、本が出て来ないので参照していません。ですから私は昔の記憶だけで書いているので違っているかもしれません。

と、ごく私的で趣味的な嗜好に終始している朝ドラの話題で申し訳ございません (私的で趣味的な嗜好に終始、とシ音で揃えてみました)。
さて、電子レンジの中にあったネーム。秋風先生ダメじゃん!
次週はどうなるのでしょうか。


半分、青い。オフィシャルサイト
https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
nice!(80)  コメント(18) 
共通テーマ:音楽
ドラマ ブログトップ