So-net無料ブログ作成
検索選択

マイ・ブラディ・ヴァレンタインを聴く — 《m b v》 [音楽]

MyBloodyValentine_r.jpg

フランクフルトのmusikmesseでClavia DMIからnord lead 4が発表されたとのこと。行った人の話では、Claviaのブースは人だかりでなかなか触ることもできない状態だったらしい。
3の過剰なLED displayによる間延びしたパネルデザインから、4では本来の締まったデザインに戻っていて、ボディの両サイドは木製パネルになっている。各ブログでも随分とりあげられているが、その特徴としてダーティなフィルターと書かれているのが興味深い。実際に聴いてみないとなんともいえないが。

ダーティといえば最近、やっとのことでマイ・ブラディ・ヴァレンタインの《m b v》を聴き始めて、これが気持ちよくてずっとリピートしてしまう。リマスターされた《Loveless》と聞き比べるのもよいかもしれない。
《m b v》は最初の3曲が、これでもかというパワーで耳を、そして頭の中に浸食して来る。冒頭曲〈She Found Now〉は、下のほうの音がずっとくぐもっていて、ノイジーでブーミーでぶちゅぶちゅ飽和していてこれがキモチいい (いや、キモチワルイのか?)。その深いリヴァーブの容貌はコクトー・ツインズを連想させる。
それに2曲目の〈Only Tomorrow〉も同様に音が壊れているが、3’30”あたりから始まるギターソロが特にがんばっていて、延々とフェイドアウトするまで弾き続けられるガレージっぽく歪みまくった中の意外に懐かしげなサウンドが耳について離れない。

4曲目からはちょっと傾向が変わるというか、わざと変えてあるようで、遊んでいるような、一種の余裕を見せた曲作りともいえる。中間の3曲 —— 4曲目〈Is This and Yes〉、5曲目〈If I Am〉そして6曲目〈New You〉あたりはオシャレ過ぎるんじゃないの? という印象。〈New You〉は私には 「これってフレンチ?」 って感じにも思える。そもそもはウィスパー・ヴォイス=フレンチという短絡思考だし、それにこんなタイトにキープされたリズムのフレンチはないんだけれど。
中間部でちょっと一息しておいて、7〜9曲目のドラムンベース・パートに突入する。〈In Another Way〉〈Nothing Is〉〈Wonder 2〉は最初の3曲とはかなり違う。〈Nothing Is〉はマイブラの Discipline なのかもしれない。

そして《m b v》の後で《Loveless》を聴いてみると何年経っても同じサウンドというか、逆にいえばこのクォリティの高さが20年前から維持されているのは驚きだ。YouTubeで聴くのもいいけれど、それは単なる音のサンプルでしかなくて、特にマイブラのような音はきちんとCDで聴かないとその本質はわからない。アナログディスクで聴くほうがもっといいのかもしれないけれど、私はまだアナログでは聴いていない。

《Loveless》の歴史的価値は不動だと思うが、この《m b v》もまた今後のシューゲイザーの規範となりそうな気がする。というよりマイブラはシューゲの1バンドではなくて、マイブラというジャンルなのかもしれない。


My Bloody Valentine/m b v (MBV)
MBV




My Bloody Valentine/Loveless (SONY UK)
Loveless: Expanded Remastered Edition




nord lead 4:
http://www.nordlead4.com/
nice!(17)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 17

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0